CDレビュー ゴールドブリック('18)

名手・梶山章、復活!

GOLDBRICK 「THE BOUNDARY」

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バゼトウ病なる難病により、長年にわたって音楽活動を退かねばならなかった梶山氏。
下山武徳とのコラボ時あたりから具合が悪化していたということは、俺が見に行った「INTO THE DEEP」アルバムのインストア・アコースティック・ライブはそんな崩れた体調だというのに行っていたということか。痛み入ります。
治療に専念して下山コラボから10年、ついに復帰果たすことに歓喜!

GOLDBRICKという名義からは梶山章と森川之雄とのユニットという印象があったが、実質は梶山によるソロプロジェクトのようなものなので、シンガーが違っても問題はないらしい。(森川もゴールドブリック名義使用の件は快諾の上のよう)
いずれにせよ、待望のゴールドブリック3作目!


M1「Cast In The Air」は梶山章の実質デビュー作、日本の'80sロックギターシーンにおける速弾き競争を終わらせたと言わしめた、かのPRECIOUSの「Crazy For Your Love」のニューヴァージョン!!新たなヴォーカルメロディが乗り、歌唱の面での弱点(正直「Crazy ~」を聞いた印象は歌メロはショボい感が強かった)が完全払拭され、梶山のリードも弾きまくりを抑えたプレイで録り直し(とはいえ、キメのクラシカルフレーズをはじめ十分に速い!)。
他ジョー・リン・ターナーの「HOLY MAN」アルバムや下山のソロに提供した楽曲からのリメイクなど。梶山章に期待する、ジョーをして「俺たちがレインボー2000だ!」と言わしめた正統派の様式美ハードロックの良曲が勢ぞろい。

ニューシンガー・藤井重樹も無名ながら、これまで森川之雄やジョー・リン・ターナー(レインボー、サンストーム他)、下山武徳と世界最高クラスのシンガーと組んできた梶山のこと、その肥えた耳(あの人見元基や高谷学さえセッション止まりという厳しいボーダーライン!)に認められたシンガーだけある、すごいシンガーだ。そのソウルフルなパワフル歌唱は紛れもなく後期レインボー路線(ジョー、ドゥギー・ホワイトあたり)。過去、亡き藤岡幹大とも組んだ経歴があるぐらいのこのシンガーは、これからがかなり活躍が期待できる。


そして、ボーナスCDは”虹伝説”ライブが、大阪と東京の2ヴァージョンで販売!もちろん、両方入手しとるわいwww!
下山武徳に本間大嗣(Dr、元アンセム他)をそろえた三頭政治時代レインボー(リッチー、ロニー、コージー)の再現ライブ。ほとんど編集もないと思われる生々しい音もあり、3者による真剣勝負といった緊張感張りつめた空気が伝わる。梶山も復帰直後だろうから決して絶好調というわけでもなかったろうが、十分リッチー・ブラックモアが(かつて)持つ狂気を再現したプレイを聞かせてくれる。


祝、復活。そして体調見ながら活躍されることを祈る。

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