メタルCDレビュー オール・ザット・リメインズ('18) /R.I.P オリー・ハーバート

ALL THAT REMAINS 「VICTIM OF THE NEW DISEASE」

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本作のレビューの前に、まずはこの訃報に触れなくてはなるまい。

去る'18/10/16にリード・ギタリスト、オリー・ハーバートが急逝。44歳。
不慮の事故とのこと以外の詳細は不明。
バンドも9作品(CD-AL)出すほどのもはやベテランといえるキャリアに差し掛かり、彼もまた1ギタリストとして注目されだしたばかり、という矢先に。

R.I.P Oli Herbert


では故人を偲びながら

しょっぱなから「FUCK LOVE」なんて気合の入ったタイトルの、初期SLIPKNOT彷彿の攻撃的なデス・メタルからスタート。わずか3分程度でリードソロもない勢い重視だが、展開の静と動が激しく、フィリップ・ラボンテのシャウトも多彩。打って変わったM2「EVERYTHING WRONG」は美しいアルペジオにフィリップの絶品なクリーン歌唱、今や亡きオリーのメロディアスなリードギターメロディが染み入るミディアムナンバー。M3「BLOOD I SPILL」はとてもSOILWORK的というか一番”メタルコア”と呼べるスタイルの、クリーンとシャウトが交差するグルーヴィナンバーで、リフはややジェントしてる。M5「ALONE IN THE DARKNESS」はアコースティックギターと優しげな歌唱のバラード調ナンバー。


初めてALL THAT REMAINSを耳にしたのはスリラー映画「SAW 3」のエンディングだった名曲「THIS CALLING」('06「THE FALL OF IDEALS」より)から。その時から耳に残るメタルソングの印象はあったが、まぁその程度。あとは中古なりでちょっとずつ聞いていく程度だった。新品から手を出すようになったのは'15「THE ORDER OF THINGS」で、これはかなり違う(むろん良い意味だ)と感じた。いわゆるメタルコア、またはMA(マサチューセッツ)メタル、単にハードコアに北欧伝来のメロ・デス(それもIN FLAMESまたはSOILWORKのスタイル)を加えましたというようなものは、そりゃ良いものもあったがそこまでハマるものは多くなかった。しかしこのバンドはその作品でその枠組みから大きく脱却した、もはや”メタルコア”なんて軽いものじゃない、生粋の”メタル”だった。たぶん初期のファンは賛否両論だったろうけど俺は賛に立つ。

これからも活躍を期待していた。それなのに・・・。
ALL THAT REMAINSの今後がどうか明るいものになってくれることを心より祈る。

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