CDレビュー アーチ・エネミー 「ウィル・トゥ・パワー」

予告どおりw

ARCH ENEMY 「WILL TO POWER」

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前作「WAR ETERNAL」にて元THE AGONISTのアリッサ・ホワイト-グルーズをアンジェラの後釜としてシンガーに迎え、さらにマイケル・アモットもNEVERMORE時代より大絶賛だったジェフ・ルーミズを相棒に引き入れ、新たなる最強編成となってのフル・アルバム。
前作収録の「STOLEN LIFE」を、ジェフのリードを加えて録り直したEPに、この編成でのヴァッケンでのライブ映像は出していたが(もちろん両方ともゲット済み)、このフル・アルバムこそが勝負作。


過去作との比較を挙げると俺は7th「RISE OF THE TYRANT」を挙げる。
教会音楽のようなインストから始まった前作と異なり、M1「THE RACE」という激走デス・メタル・ナンバーからスタートする。(なお、「RISE~」もインストなしで「BLOOD ON YOUR HANDS」といったデス・ナンバーから開始している。あれにはサイレンのSEが入ってはいるけど) 追記)海外盤では、本編EDのインストがOPに持ってこられているようで、日本盤のみの構成のようね。
そして、作曲だけではあるが元メンバーである弟クリストファー・アモット(現ARMAGEDDON)が関わっていることも比較の理由だ。

購入後に初めて知ったがw、キーボードになんと”レジェンド”と呼ばれるようになった名手イェンス・ヨハンソン(STRATOVARIUS、RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW)が参加!まぁ悪魔のヴァイオリンとも例えられる超絶ソロが聞けるというわけではないのだけれど、それでも楽曲の盛り上げに貢献してくれている。


第一の印象としては、まずはジェフ・ルーミズが弾きまくっているww。ド頭3曲なんか鬱憤を晴らすが如くw、ソロ作ばりのシュレッドをぶちかましている。

大体の曲はこれまでどおりだが、おそらく賛否両論を巻き起こすだろうナンバーがM5「REASON TO BELIEVE」。この曲はバンド史上初の”バラード”。そう、前作では封印していたアリッサのクリーンヴォイス歌唱が遂にアーチ・エネミーに起用されるのだ(サビでは徐々にデス・ヴォイスになるけどね)。
常に”エクストリーム”にこだわっていたバンドなだけに、これでバンドを見限る愚か者wも多くいるに違いない。
しかし、俺から見ればだが、アリッサ・ホワイト-グルーズという現代メタル最強シンガーの武器を使わずしてなんとする?、と言おう。アンジェラの影響を受けつつ、よりメロディアスでテクニカルに響かせる獰猛な濁声だけでなく、静かに語りかける囁きもあれば、朗々と歌い上げる伸びのある清声もある。基本はデス・メタルに違いないが、これらを応用するだけの技量がアリッサに、そしてバンドを束ねるマイケルには備わっている。かつての5th「ANTHEMS OF REBELLION」で実験的に加えたクリーンヴォイス(クリスがバックコーラスで担当)の使い道が、この場にて結実したと見ていいだろう。
もちろんこういうのはあくまで飛び道具というか息抜きみたいなものであり、これ以降はアーチ・エネミー流エクストリーム・メタルのオンパレードである。


ここに、リードトラック「THE WORLD IS YOURS」を挙げておく





SLAYERの「SILENT SCREAM」を備えたw、新たな「SILVERWING」といった印象を受けた。(メジャーキーの「SILVER~」に対してコチラはほぼマイナーキーだけど)
ジェフの弾きまくりはもちろん、マイケルの泣きのプレイもいつもどおり。ラストのツインメロディなんかも絶品。
アリッサの囁きもなかなか耳を引く。

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