CDレビュー アルカロイド(C.ミュンツナー, H.グロスマン)

ALKALOID 「Liquid Anatomy」

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ジストニアに負けない不屈のギタリスト、クリスチャン・ミュンツナー。
その盟友として共に数多くのバンドで共演した敏腕ドラマー、ハネス・グロスマン。
その2人を擁するプログレッシブ/テクニカル・デス・メタルのスーパープロジェクトと呼ばれるアルカロイド。

(以前記事にした)クリスチャン主導のプロジェクト、ETERNITY'S ENDのライナーに名前だけ書かれていた、このまだ見ぬ大物が日本デビュー!

上記の2人が(どちらか一方のみも含む)在籍してきたバンドたちと比べても、どれとも異なる音楽性をしている。
NECROPHAGIST(ネクロファジスト)は正統派なブルータル・デス・メタルにネオ・クラシカルなスウィープを多用したシュレッド・ギターを取り入れたもの、OBSCURA(オブスキュラ)やSPAWN OF POSSESSIONあたりはより激烈志向のデス・メタルに超絶技巧とプログレッシブ展開を織り交ぜたもの。
アルカロイドはこれらともまた違い、ましてやETERNITY'S ENDのようなネオ・クラシカルなメロディック・スピード・メタルでもPARADOXみたいな劇的スラッシュでさえない。


M1「Kernel Panic」から独自の世界。クリーントーンによるギターカッティング(しかしファンキーさは感じない)、バックのキーボードが'80sハードロック-たとえばアルカトラスの「Kree Nakoorie」(「アルカトラス/NO PAROLE FROM ROCK'N' ROLL」収録)とか-の匂いを感じる。ヴォーカルもしゃがれた感じのクリーン歌唱。始まりを静にして油断したところにw、いきなり咆哮と刻みまくられるヘヴィ・ギター・リフにツーバスといったデス・メタル・パートに突入。この対比や展開の仕方が見事。クリスチャンのテクニカルなリードも。あえて比較対象あげるならば、LEPROUSか、あるいは再結成直後・「TRACED IN AIR」期のCYNICが、よりデス・メタル方向に向いたというところ。
M2「As Decreed By Laws Unwritten」はグルーヴィなミドルテンポの正統派デス・メタル・ナンバーで、輪郭はっきりのドラムサウンドにリードギターのフレーズからモロにMORBID ANGEL。つづくM3なんてタイトルズバリ「Azagthoth」(アザトース)やしw。


プログレッシブ/テクニカル・デス・メタルと聞けば、気が向けば手にしてきたがこれは大当たり!

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