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zoom RSS アニメ振り返り 「ViVid Strike!」 フーカvsリンネ 2 〜”向き合った2人”

<<   作成日時 : 2017/04/13 12:51   >>

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フーカvsリンネ、戦いの中で見出した答え


本編に入る前に、「ViVid Strike!」の描写について感じたことを述べる。
着目したいのは、”背中”。「ViVid Strike!」が新番組として発表されたときの絵は、アインハルトを彷彿させる少女=フーカが背を向けていたものだ。
”背中で語る”というのは現実でも様々に使われていると思うし、作品本編でも-特に最終回のアインハルトの打倒フーカ宣言の時とか-しばしば見られる。

前回は、2人のすれ違いを中心に見てきたが、もう少し幼少時-1話冒頭と10話での回想-を掘り下げてみる。
確かに2人はそれぞれ思い合うというところも見られるが、実際にはまっすぐ”向かい合う”ところがそこまで多くないように感じるのだ。リンネを守るためにフーカは手を引いて、振り向きはするが基本的には”背を向けた”状態。リンネはほとんどフーちゃんの”背中”を見ているのが常ではなかっただろうか。それは、守ってくれる安心と共に”見てくれていない不安”も感じ取れる。リンネにはその不安が大きくなりつつあったかもしれない。


さて、戦いの振り返りに戻る。話は11話 「撃ち抜く一撃(ストライク)」を中心に。


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互いの思いのぶつけ合いは、互いの思いのズレを露呈させ、戦いにも影響を与える。心乱れるリンネはもちろん、リンネのあまりに深い心の傷にフーカの拳もあまりに虚しく振るうだけのものとなり、勝負の優勢さなどもはや意味を成さない。早く終わって欲しいと思うフーカの心も、もはや元には戻らないと打ちひしがれ自暴自棄な状態。終わってしまえば勝敗関係なく2人の関係も終わり、戦いも無意味、フーカの涙がそう語っているように見える。

それのターニングポイントとなったのが、それぞれが追い込まれたとき。
フーカの猛追に意識を半ば飛ばされたことで、ジルとのトレーニングで身体にしみこませた全力の一撃を放ったリンネ。その威力極まりない一撃を直に喰らったフーカ。
ともに満身創痍となり、しかしその中で確実に答えをつかみかけていく。


・ フーカ・レヴェントンの”向き合う答え”

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「わしは平気じゃ」、セーフティ超えて歯を折るほどのリンネの一撃を受けてなお立ち上がり、ウーラの呼びかけにこたえるフーカ。
このときによぎったのは幼少時、悪ガキからリンネを守って喧嘩したとき(1話冒頭)の思い出だろう。この記憶がよみがえり、リンネのことを冷静に”向き合える”ようになったと見ていいだろう。
フーカが感じたのはおそらく、リンネがかつての自分と同じだということ。リンネとの決裂で生きる意味を見失い、喧嘩でしかその拳を振るえず荒れた生活を送っていたフーカ。リンネが格闘技の舞台でただ単に振るっていたそれもきっと同じもの、そう感じたのであろう。

フーカが確信を持ち、そしてリンネを救い出せる”自信”が胸に宿った。
それはなぜか?それは、自分も救い出された身だからだ。それも関わりの無かった見ず知らずの他人、しかもはじめは自分が嫌いなお嬢様だと突っぱねたにもかかわらず手を差し伸べてくれた師匠アインハルトをはじめとした周りの人たちにだ。ならばリンネとまっすぐ”向き合い”救うことは、幼馴染である自分の使命であり、手を差し伸べた先輩たちへの感謝を表すこととなる。フーカは短期間に多くのものを受け継いできたのだ。



・ リンネ・ベルリネッタの”向き合う答え”

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ただ意味もなく強くなるためだけに、機械的にこなしただけだったジルのハードトレーニング。自分を痛めつけて気絶し吐くほどつらいだけだったはずのそれにより、自分でも驚く無意識の全力の一撃を放ったことで、見ないようにしてきたものに意識が向くようになったリンネ。そして、それを喰らいながらも立ち上がり、自分と”向き合う”フーカと相対し、かすかな笑みを浮かべる。

そこで感じているのは”安心”。知ったかぶりのおせっかいや理想の押し付けで無い、真剣な向き合いに意識せずに安心しているのだろう。先述の見てくれていない不安は、ここに行き着く。リンネ自身もこれまでと違い冷静。リンネの心は着実に変わりつつある。

肉体言語とはよく言うものだが、以降の2人の防御無視・試合と呼べない殴り合いは、キャスト陣も”男らしい喧嘩、魂のバトル”(ユミナ/上坂すみれ)”暴力を超えた心での殴りあい”(リンネ/小倉唯)というほどに、それまでの戦いと打って変わり、ヴィヴィオvsミウラ戦と比べても劣らぬ爽快ささえ感じる。BGMの「Future Strike」もピッタリ。

フーカはリンネの拳から、これまでリンネが受けた痛み・苦しみを全て受け入れる覚悟を見せてくれる。
そしてリンネ。「キャリアもパワーも自分が上、けど勝てる気がしない」「フーちゃんの拳が痛いのは、こんなに自分を思ってくれているから」。これはすなわち、幼い頃の弱いリンネを守るためにフーカが振るっていた拳。今フーカがリンネに振るう拳も、根本は不変。それがどれほどのものであったかを文字通り、身を持って感じている。リンネは-今になって初めてといっても過言でなかろう-フーカがどれだけ自分にとって大きな存在であるかを理解する。
格闘技に対する楽しさや喜びなど、罪の意識で無理矢理押し殺してきた感情が次々とあふれ出す。そして、一番嫌いな自分自身と向き合うことが出来、”全てを終わらせること”から”やり直し、新たに始めること”を意識しだす。
完全に自分を許せずともその意識転換は、罪の意識の呪縛を解き放つに十分。現実を見ずに逃げ込んでいた夢の中でも笑ってくれず”背中”を向けていたおじいちゃん・ロイも、やっと笑顔を向けてくれる。それは、生前にタイピン・スクーデリアを渡された際の言葉「壊してもなくしてもかまわない。それも全てが思い出」をようやく受け止められた証。
(ちなみに、この夢のシーンの元ネタは絶対にるろうに剣心 /夢の中の巴と剣心/ から影響されているよね)

リンネは弱い自分に打ち勝った。


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無意識で放った渾身の”神をも倒す一撃”を、自ら意識し撃ち抜く!

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そして、それを受け流して、覇王流の真髄の域まで達したフー式・覇王断空拳!

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倒れるリンネの表情も、とても澄み切っている。
(DVD/Blu-rayでは、このあたりは映像修正で大きくグレードアップされている)


激闘を戦い抜き、リンネを下したフーカ。

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試合自体は終わりではあるが、完全なる決着は両者の話し合いの場にて。


長ったらしくなった考察も、次回で完。

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